カキペプチド「牡蠣分解ペプチド」カキペップ

国立大学法人東北大学大学院農学研究科水産資源化学研究室の佐藤実教授の研究と特許(特許第3341256)に基づき、佐藤教授と地元産業活性化活動に熱心な東北経済連合会事業化支援センター・宮城県産業技術総合センター・宮城県農林水産部の支援の下で、宮城県の健康食品会社、2社で3年をかけて開発した健康栄養食品の素材です。

1 「牡蠣分解ペプチド」とはなにか?

「カキ」とは海産物の牡蠣のことです。牡蠣は古来日本ばかりでは なく広く世界中の人々に愛されてきた食材です。イタボガキ科の二 枚貝の総称です。栄養が豊富で「海のミルク」とも称します。その牡 蠣の身を取り出し、たんぱく質の部分を酵素で処理することでたん ぱく質よりも小な分子の「ペプチド」へ、しかも特定のペプチドが多く なるような条件で処理・製造した粉末が「カキペプチド」です。


2 「ペプチド」はなぜもてはやされるのか?

「ペプチド」は他の原料から作った例えば大豆由来のペプチド、魚由来のペプチドなど多種類あります。たんぱく質は一番小さな単位のアミノ酸に至る前の、アミノ酸が2個から数百個で構成されるものを「ペプチド」と言います。数十個から数百個以上の比較的大きなペプチドは普通「ポリペプチド」と言われますが、「カキペプチド」は主として、5個のアミノ酸(ペンタペプチド)や2個のアミノ酸(ジペプチド)を多く含むように作られたものです。たんぱく質は体の必要と する主要な栄養素の一つですが、これら食べられたものは胃の中で分解され腸に到達すると腸管細胞を通過して血液に吸収されます。この吸収の程度がたんぱく質をそのままで食べた場合よりも早く吸収されやすい。


3 「牡蠣分解ペプチド」と「カキエキス」は何かが違う?

既に栄養食品には「カキエキス」と言われているものがいくつかありますが、これらは牡蠣の肉をそのままエキス状にすりつぶしたもの です。これに対し「カキペプチド」は(2)で述べたように牡蠣身のたんぱく質を酵素分解し特定のペプチドが多くなるように製造され、しかも牡蠣の他の微量栄養成分を失わないようにしたものです。

4 「カキペプチド」の原料のカキの産地?

「牡蠣分解ペプチド」は「宮城の牡蠣」のみ原料としています。肥沃な大地を流れてくる北上川、阿武隈川、鳴瀬川、吉田川、名取川、大川などの河川が運ぶ山、森林の栄養と三陸の恵まれた海に育てられます「宮城の牡蠣」は種牡蠣としても全国一です。ペプチド以外の豊富な微量栄養成分を多量に含まれています。日本の牡蠣の(剥き身)生産量は約30,000トンですが、産地としては特に有名なのが広島と宮城です。宮城の牡蠣はほぼ6,000トンです。牡蠣は養殖されておりますが、最終採取場所が宮城近海という意味です。

5 「牡蠣分解ペプチド」の有効成分は?
先に述べましたが、主として5個のアミノ酸(ペンタペプチド)と2個のアミノ酸(ジペプチド)です。ペンタペプチド、ジペプチドと言ってもそのアミノ酸の種類と配列は様々ですが、ACE阻害活性(次項でご説明します)で大きなものは次の表のようになっています。


6 「牡蠣分解ペプチド」の血圧への影響のメカニズムは?
血圧を調節する要素は幾つかありますがその一つに「レニン・アンジオテンシン系」による調節要素があります。レニンの作用によっ てアンジオテンシノーゲンという物質が「アンジオテンシンT」というペプチドに分解され、「アンジオテンシン変換酵素(ACE)」の作用によって「アンジオテンシンU」に変える交換酵素の働きがあります。この働きを阻害し血圧を正常にする効果がカキペプチドにある のです。



7 「牡蠣分解ペプチド」の動物での血圧への効果の試験結果は?
高血圧自然発症ラット(SHRラット)は何も対処せずに放置しますと血圧が上昇して行きます。このラット(13週齢)を検体としてカキペプチドをラット体重1kg50mgを餌に混ぜて、一回だけ食べさせてその後の血圧の変化を見たのが下の試験結果です。


数時間後には効果が顕著に見られその後緩やかに上昇しているのが分かります。また2ヶ月以上に亘って同様のラットにカキペプチ ドを餌に混入させて飼育しその血圧の変化を試験しました。「コントロール」はカキペプチドを何も食べさせないラットで、1日にラット体重1kg当たり100mgと1000mg給餌した場合の血圧を観察しています。1000mgですと、1週間以内で、100mgですと2週間でペプチドを食べたラットは血圧の上昇に差が見られます。


8「牡蠣分解ペプチド」のヒトでの血圧への効果の試験結果は?
血圧の値には「収縮期血圧値」と「膨張期血圧値」がありますが、前者の値を1日あたり200mgカキペプチド入りカプセルを摂取し た人とオリゴ糖の同様なカプセルを摂取した人を、比較して試験した結果を下に示します。試験された対象は収縮期血圧が125mH g以上の人で、図は摂取していない人の血圧が平均して上昇している(夏季の気温の上昇のため)のを配慮した値です。


9 「牡蠣分解ペプチド」にはカキの微量栄養成分はどれくらい残るの?
牡蠣には微量栄養成分として亜鉛・バナジュウム・タウリン等が比較的多量に含まれていることは良く知られております。牡蠣を処理 して作られる「カキペップ」には原理的にこれらのものがそのまま含まれています。


ナトリウムは主として海の塩分から来るものと思われますが、カキペプチドの製法中でイオン交換による脱塩の工程が入っているた めその量が約半分まで減少しています。

10「牡蠣分解ペプチド」に多い「亜鉛」は何に効くの?
生体では鉄の次に多い必須微量元素で、体重70kgのヒトに平均2.3g含まれます。100種類を超える酵素の活性に関係し、主に 酵素の構造形成および維持に必須です。これらの酵素の生理的役割は、免疫機構の補助、創傷治癒、精子形成、味覚感知、胎発 生、小児の成長など多岐にわたると言われています。

11「牡蠣分解ペプチド」に多い「バナジウム」は何に効くの?
バナジウムは、ラットを使った研究でインシュリンに似た働きをする(血糖値を下げる)ことが示されたため、糖尿病治療薬になるので はないかと注目されています。血糖値が高めの人を対象とした研究でも、バナジウムを1リットルあたり約65μg含む飲料水を飲んで いると、2ヶ月ほどで血糖値が下がって安定してくることが示されています。

12「牡蠣分解ペプチド」に多い「タウリン」は何に効くのか?
タウリンはアミノ酸の一種です、体内では、筋肉、心臓や肝臓などの臓器、脳、眼の網膜などに高い濃度で含まれており、特に筋肉 には、体内のタウリン量の約70%が含まれています。タウリンには、身体や細胞を正常な状態に戻そうとする作用があります。たと えば、血圧が高いと下げ、肝臓の働きが鈍っていると高めます。また、うっ血によるむくみ、息切れを改善します。

13 「牡蠣分解ペプチド」の最適摂取量は?
1000mg/kg・日までの動物への摂取量で外観的病理異常はありませんでしたが、50mgでも血圧への効果が認められました。ヒトの摂取調査では1日600mgで効果が認められておりますので、50mgから600mgを推奨致します。


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